
LinkedIn(リンクトイン)を使って採用活動ができることをご存知でしょうか?
日本ではまだメジャーな存在とは言えないため、そもそもLinkedIn(リンクトイン)をご存知ない方もいるかもしれません。
しかし企業の経営者や人事・採用担当者の方など、採用に携わる方で知らないという場合は非常にもったいないです。
実は今、LinkedIn(リンクトイン)を使って採用活動を成功させている企業が、日本でも増えてきているのです。
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例や、それらから見えてくる採用時のポイントについてご紹介します。
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目次
LinkedIn(リンクトイン)は採用に活用できるSNS
LinkedIn(リンクトイン)は仕事上の繋がりを管理できるSNSです。
Facebookで繋がる相手や投稿する内容がビジネス関連に絞られたもの、と認識していただいて問題ありません。
繋がった相手とメッセージ機能で連絡をとったり、お互いの投稿を共有したり、フォローしている企業のページから情報を受け取ったりできます。
世界5億人を超えるユーザー数で、Facebookのような他SNSでプライベートと仕事を分けて扱いたい人に重宝されています。
そのように多くのビジネスパーソンが集まったLinkedIn(リンクトイン)を使って、企業は採用活動を行うことができるのです。
求人を掲載したり、スカウトメールを配信したり、企業文化を発信するページを作成したり、採用活動に利用できる有償機能が用意されています。
ユーザーがアカウント登録する際は、実名、学歴、職歴、資格など、履歴書に書き込むような情報の入力が求められます。
またLinkedIn(リンクトイン)内の求人には、LinkedIn(リンクトイン)内で応募、連絡ができるため、採用活動の募集から採用までを一貫してLinkedIn(リンクトイン)1つで進めることができます。
LinkedIn(リンクトイン)が開発されたアメリカでは、人口のおよそ半数がアカウントを所有し、転職の2割がLinkedIn(リンクトイン)経由といわれています。
ユーザーもヘッドハンターから声を掛けられることを目的にアカウントを持っている方が多いです。
一方で日本ではビジネスシーンにおける利用でもFacebookにユーザーを持っていかれてしまい、190万人ほどしかユーザーがいません。
これは日本の人口の数%にしか達しません。
そのため、LinkedIn(リンクトイン)を使った採用活動は、まだメジャーな方法として日本で定着しておらず、利用したことのない企業が多いのが現状です。
しかし海外ユーザーが多いことや、日本ですでにアカウントを持っているユーザーに優秀な人材が多いことから、最近ではLinkedIn(リンクトイン)を採用活動に利用し始める企業が増えてきています。
どのように活用し、どのような成果を出しているのでしょうか?
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例について、いくつか調べてみました。
内容を簡単にまとめています。
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例の紹介①
業種:
ソフトウェア
従業員規模:
数千人
課題・目的:
- 技術のあるエンジニアの早急な採用
- エージェント利用によるコストの見直し
- ダイレクトソーシング(ダイレクトリクルーティング)へのシフト
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手:
- 膨大なデータベースへのアクセスおよび候補者の検索ができる
- 採用候補者に直接アプローチできる
- 国内、国外問わず優秀な転職潜在層に求人情報を発信でききる
- 英語により堪能な人材が獲得できる
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- ダイレクトソーシング(ダイレクトリクルーティング)によるコスト削減
- 利用開始年度からの数名の採用の成功
- エージェントよりも高いメール返信率や採用率
- 海外の日本語と英語に堪能な優秀な人材に接触して獲得
- タレントソーサー(候補者の検索を行うもの)を決め、運用を効率化
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例の紹介②
業種:
メーカー
従業員規模:
数十万人
課題・目的:
- 他社に負けない優秀な人材獲得のスピード
- グローバルな採用活動
- 革新的な企業イメージを採用の面でも
- 転職市場に出てこない潜在層へのアプローチ
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手:
- 国内、国外問わず優秀な転職潜在層に求人情報を発信できる
- 国内、国外に関わらず全体で1つのプラットフォームに集積できる
- 会社ページを作成し企業ブランディングと情報発信ができる
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- 北米エリアの採用の8割をLinkedIn(リンクトイン)経由に
- 南米、アジアでも採用実績ができ、他地域に展開
- 各地域でそれぞれ行っていた採用活動を統一、共有
- 会社ページによるブランディングと情報の発信
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例の紹介③
業種:
コンサルティングファーム
社員規模:
50~100名規模
課題・目的:
- 求める人材像の能力レベルが高く、転職市場にほとんどいない
- エージェント利用によるコストの見直し
- ベンチャー企業であり認知度が低い
- 企業の成長速度に対し、人員の補給が間に合わない
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手
- 優秀な転職潜在層に求人情報を発信できる
- 第三者を介さないためコスト削減に繋がる
- 人材をプールし、候補者との長期的な交流と認知度、理解度の向上
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- 1年間で複数名の内定
- 上位職の採用を実現
- 採用コストの大幅な削減
- 採用ブランドの向上
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例の紹介④
業種:
IT
社員規模:
数万人
課題・目的:
- グローバル化にともなうグローバル人材の獲得
- ダイレクトソーシング(ダイレクトリクルーティング)へのシフト
- 採用スピードを向上しつつ、採用コストは抑える
- 国内、国外に限らない優秀な人材の獲得競争の激化
- 優秀な人材獲得のための企業ブランディングの構築
- 海外での知名度の低さ
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手
- 世界最大級のビジネス特化型プラットフォームである
- 優秀な転職潜在層へのアプローチができる
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- エンジニアとLinkedIn(リンクトイン)の親和性の高さの発見
- 海外に住む転職潜在層へのアプローチ
- 選考通過率の高さと採用後のギャップの少なさ
- 密な連絡で相互理解が進む
- 採用コストの削減
- ブランドの認知向上
- 人材をプールし、長期的な採用戦略
事例から読み解くLinkedIn(リンクトイン)を使った採用のポイント
以上の事例から、LinkedIn(リンクトイン)を使った採用の共通点、ポイントを探っていきたいと思います。
採用事例から、企業が抱えている採用に関する課題を解決できるLinkedIn(リンクトイン)の特徴として、
<ダイレクトな採用>
- 採用スピードの向上
- 採用コストの削減
<接触窓口の拡大>
- 国外の人材へのアプローチ
- 転職潜在層へのアプローチ
<長期的な採用戦略>
- 人材プールの構築
- 企業ブランディング
という点に注目が集まっています。
ダイレクトな採用
第三者を介さずに企業と採用候補者が直接つながるため、スピーディーな対応ができるようになっています。
そのため、連絡が遅くなったことで候補者の転職への熱意を下げてしまったり、他の企業に取られてしまったりすることが減り、採用成功に結びついていると考えられます。
さらにエージェントに支払う費用が掛からないため、採用コストの大幅な削減も実現でき、直接つながることで費用を下げて効果を高める効果となっています。
従って、LinkedIn(リンクトイン)を採用活動に利用する際には、常にLinkedIn(リンクトイン)を通して送られてくる候補者からのサインに気付き、すぐに対応するスピードが求められます。
LinkedIn(リンクトイン)を使っていても、連絡がおざなりになっていては、満足な成果は得られないでしょう。
接触窓口の拡大
人材紹介会社や求人サイトへの掲載など、転職市場では出会えなかった優秀な人材や、連絡の取りづらい海外の人材に対しても、積極的にアプローチし採用を成功に導けている企業がいます。
転職に積極的ではない転職潜在層はLinkedIn(リンクトイン)ユーザーのおよそ8割を占めていますが、そのうちの64%は転職の話を聞く機会があれば話を聞いてくれるということが分かっています。
優秀な人材は転職市場に出てきづらいのですが、そのような人たちに接触できるツールはなかなかありません。
LinkedIn(リンクトイン)では、その転職潜在層に対してのアプローチが可能な機能があり、それを目当てに導入を決めている企業が多いのです。
逆に言えば、潜在層へのアプローチをせずにLinkedIn(リンクトイン)を使った採用活動を行っても、LinkedIn(リンクトイン)の力を最大限活かせているとは言えません。
長期的な採用戦略
いくつかの企業では人材をプールしたり、会社ページを通じて企業ブランディングを行ったり、今すぐの採用の成功だけでなく、今後の採用においても有利になるような使い方をしています。
面接をしてみた結果、この人には今回募集の職種よりも別のポストについて欲しい、と思うことがありますが、ちょうど良くそのポストが空いているとは限りません。
本人に転職意思があり、内定を出したら入社してくれる可能性が高かったとしても、家族が反対し転職できない状態におかれる可能性もあります。
今までのその場限りの出会いとなってしまう面接であったら、採用に至らなかった優秀な人材は他の企業に取られてしまいます。
LinkedIn(リンクトイン)であれば、採用候補者や過去に接触のあった人材を一括管理できるシステムがあるため、今回限りではない将来を見通した関係構築を図っていくべきでしょう。
さらに会社ページの投稿や連続したコミュニケーションにより、企業と採用候補者の相互理解が進み、時間が経つほど転職に関心を持ってくれるようになります。
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用の注意点
LinkedIn(リンクトイン)を使った採用を始めようとする際、注意しなければいけない点もあります。
ただ闇雲に始めれば、採用が成功するわけではありません。
LinkedIn(リンクトイン)の魅力である、転職潜在層の検索ですが、きちんと自社が求める人材像に合ったユーザーを、5億人を超える全ユーザーの中から見つけてこなければいけません。
慣れていない方や、検索のコツを知らない方からすれば、大変な作業になります。
欧米では採用候補者を探し出してくるソーサーを専任で雇うのが進んでいますが、日本ではあまり見られません。
さらにスカウトメールも何も考えずにメール文を作成し送ればいいわけではありません。
関心を持ってくれるような文章にブラッシュアップしたり、相手がきちんと確認してくれるような時間に送信したり、メール1つをとっても工夫をすべき点は多いのです。
いきなり全ての採用をLinkedIn(リンクトイン)1本に絞るということはないと思いますので、経営者や人事・採用担当者の方が、現在の業務とプラスしてLinkedIn(リンクトイン)の運用をしなければなりません。
急に負担が増えるわけですから、担当する人が誰か、複数いれば分担をどうするかなど、予め部署内で話を通しておきましょう。
またLinkedIn(リンクトイン)を使い始めたものの、業務負担が大きく、自社では回せなくなってきたと感じた場合は、正規代理店に運用を依頼するのもありだと思います。
正規代理店ではLinkedIn(リンクトイン)を使った採用活動の代行をしてきた実績があるため、自社の状況や業種に似ている採用事例も見せてくれるでしょう。
他のLinkedIn(リンクトイン)の採用事例を確認するだけでなく、採用活動全般に対して、採用のプロの意見を貰ってみるといいでしょう。
あなたの会社の採用がうまくいくことを願っています。
参考)LinkedIn(リンクトイン)正規代理店『ダイレクトソーシング社』
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