
LinkedIn(リンクトイン)はもう導入しましたか?
ビジネス上のつながりを構築したり、気になる企業の最新情報をチェックしたり、転職に利用したりできるLinkedIn(リンクトイン)。
個人の利用だけでなく、法人の利用でも注目が集まっています。
特に採用活動目的でのLinkedIn(リンクトイン)導入が進んでおり、まだ導入していない企業は時代遅れとも言えます。
今回はLinkedIn(リンクトイン)を導入するメリットや導入の流れ、注意点、導入後の運用についてご紹介します。
目次
LinkedIn(リンクトイン)はビジネス向けSNS
LinkedIn(リンクトイン)はビジネス向けのSNSです。
Facebookのようにユーザー同士で繋がることができますが、Facebookでは友人や家族を含めて様々な人と繋がり、LinkedIn(リンクトイン)は基本的に同僚やクライアントなど、仕事上で交流関係のある人同士で繋がります。
ユーザー同士でのフォロー以外に、企業が作成した会社ページをフォローして最新情報をチェックしたり、掲載された求人案件に対してLinkedIn(リンクトイン)内から応募したりできます。
企業側では、情報を発信したり求人を掲載したりする以外に、有償プランを用いて求人広告やスカウトメールを発信するなど、採用活動において大いに活用することができます。
そのため最近では、LinkedIn(リンクトイン)経由の転職が増えており、現にアメリカの転職の2割がLinkedIn(リンクトイン)経由と言われています。
ヘッドハンティングされることを目的にアカウントを持っているユーザーもいるくらいです。
登録ユーザー数も年々増加しており、世界200カ国、5億人を超えるユーザーが存在します。
日本では現在190万人を超える登録ユーザーがいますが、これは生産年齢人口(15~64歳)のうちのおよそ2.5%を占めています。
生産年齢人口が少子化に伴い年々減少している一方、LinkedIn(リンクトイン)の登録ユーザーは増加を続けており、今後、転職市場におけるLinkedIn(リンクトイン)の価値が上昇していくことが予想されます。
現時点でも楽天や東洋エンジニアリングなどの大手企業が採用活動にLinkedIn(リンクトイン)を導入し始め、成果を出しています。
最近では、採用手法としてダイレクトソーシングに注目が集まっています。
ダイレクトソーシングは、人材紹介会社や求人サイトなどの外部を使わずに、企業自ら採用候補者に接触し、交渉をする採用手法です。
コスト削減や、採用候補者の転職意志を強められることなどを理由に、従来の『守りの採用』から、ダイレクトソーシングのような『攻めの採用』に転じている企業も少なくありません。
LinkedIn(リンクトイン)はダイレクトソーシングで採用活動をする際に、非常に使えるツールです。
優秀な人材の獲得を目指す人事・採用担当者にとって、もはやLinkedIn(リンクトイン)の導入は常識になりつつあります。
LinkedIn(リンクトイン)導入のメリット
LinkedIn(リンクトイン)を導入するメリットとして、主に次の4つが挙げられます。
正確なキャリア情報を元に採用候補者を探すことができる
LinkedIn(リンクトイン)はSNSの中でも、実名登録型のSNSです。
仕事上での付き合いのある人と繋がるため、基本的に嘘の情報を登録することがありません。
ビジネス版Facebookと言われるように、LinkedIn(リンクトイン)で登録する情報はキャリア情報のみに絞られています。
業種や職種、スキル、学歴など、採用面接を行う際に確認する項目とぴったり一致しています。
採用のために接触する前の段階で、ユーザーの登録情報からどのような職歴があり、どのようなスキルを持っているかを確認することができます。
そのため、自社が現在求めている人物像に合致するユーザーを探し出すことができますし、逆に合わない人物は予め除外することができます。
人種・国籍を問わず人材を探し採用することができる
LinkedIn(リンクトイン)はアメリカ生まれのSNSで、全世界で利用されています。
日本の登録ユーザーが190万人に対し、アメリカでは1億3,800万人、インドでは4,200万人、中国では3,100万人のユーザーがいます。
海外のユーザーが圧倒的に多く、会社ページや求人情報は国籍に関わらず全ユーザーが見ることができますので、外国人の採用を考えている場合は、LinkedIn(リンクトイン)1つでも採用候補者を探し出すことができます。
逆にいえば、これだけ海外で浸透しているLinkedIn(リンクトイン)を利用しないということは、海外企業に遅れをとっていることを意味します。
IT業界では中国などの海外企業に優秀な日本の人材が流れており、国内での人材不足の話を耳にすることがあります。
海外に比べ、日本ではLinkedIn(リンクトイン)の導入が遅れていることも、このような優秀な人材の流出に繋がっているのではないでしょうか。
転職顕在層だけでなく転職潜在層にも接触できる
LinkedIn(リンクトイン)では会社ページに求人情報を掲載し、興味を持ったユーザーからの応募を受け付けることができます。
しかしLinkedIn(リンクトイン)のユーザーのうち、積極的に転職を望んでいるユーザーはおよそ2割です。
8割は転職に積極的ではありません。
ただし8割のうち64%は、転職の話を機会があれば耳を傾けるということが分かっています。
LinkedIn(リンクトイン)では、有償機能を使ってこのような転職潜在層に向けてアプローチすることもできます。
求人情報に合わせて登録されたキャリア情報からユーザーを絞り込み、そのユーザーに向けて求人広告の配信やスカウトメールを送ることができます。
積極的に転職を望んでいない人材は、人材紹介会社や求人サイトに登録することはありません。
転職が一般的になりつつあると言われる日本ですが、それでもまだまだ転職に積極的ではない保守的な面が強い国民性です。
通常、転職市場に出てこない優秀な人材に対して接触できるツールとして、LinkedIn(リンクトイン)を導入しておくことは、競合企業との人材獲得競争において有利に働きます。
企業の採用ブランディングにも使える
企業の人事・採用担当者にとって、採用活動はただ求人を掲載し、面接を行えばいいだけのものではありませんよね。
まずは応募が集まるように、採用ブランディングが必要不可欠です。
LinkedIn(リンクトイン)では、会社ページで自社の紹介をしたり、最新情報を投稿したりできます。
また有償機能のキャリアページを使えば、リーダー社員の紹介や社員ブログなどのコンテンツやフォトギャラリーを追加することができます。
より自社の魅力が伝わる会社ページにすることができます。
求人に応募しようかを検討するときは、求人の内容だけでなく、どのような企業なのかについても調べます。
会社ページで自社の事業内容や特徴、企業文化を伝えることができていれば、興味を持って求人に応募してくれる可能性が高まります。
すぐに採用に至らなくても候補者をプールできる
マッチ度の高いユーザーを探し出し、求人広告やスカウトメールで接触をしたとしても、そのユーザーの状況によっては転職に興味があっても転職に踏み切れない可能性があります。
例えば、進行中のプロジェクトが終わるまでは投げ出せない状況や、家族の理解がすぐには得られない状態です。
スカウトしたもののタイミングが合わず、転職を見合わせることになったユーザーは、時期をずらせば採用にいたる可能性があります。
そのような時期が合わないユーザーをLinkedIn(リンクトイン)ではプールすることができ、長期的に連絡をとって関係性を築いていくことができます。
その場だけの短期的な採用活動ではなく、長期的な採用活動を進めることができます。
LinkedIn(リンクトイン)導入の流れ
LinkedIn(リンクトイン)を導入するメリットについてご理解いただけたでしょうか?
問題はLinkedIn(リンクトイン)の導入が簡単にできるか、ですよね。
安心してください、LinkedIn(リンクトイン)はとても簡単に始めることができます。
まずは個人でアカウントを作成してください。
LinkedIn(リンクトイン)を運用する人事・採用担当者がすでにアカウントを持っている場合は、それを利用すれば良いでしょう。
アカウントにログインし、右上の「その他▼」から「会社ページを作成+」を選択します。
会社名と会社ページのURLの指定欄が表示されますので、記入してページ作成をクリックします。
これで会社ページが作成されます。
会社紹介サマリーなどを設定してコンテンツをアップしていきましょう。
求人掲載は、先ほど会社ページを作成する際に開いたメニューの中の「求人掲載」をクリックします。
求人内容の作成ページに移動しますので、そこで求人内容を記載していきます。
詳しくは『LinkedIn(リンクトイン)に求人掲載するには?掲載のメリットと掲載方法』をご覧ください。
次に有償プランの導入方法です。
LinkedIn(リンクトイン)では現在、無料トライアルで求人広告などの有償機能を使用することができます。
画面上部のメニューにある「無料トライアル」をクリックします。
- 就活プラン
- プロフェッショナルプラン
- 営業プラン
- 採用プラン
の4つから選択することができます。
採用活動に用いる場合は「採用プラン」を選択しましょう。
無料トライアルでは、
- InMail(30通分)
- プレミアム検索機能
- スマート提案機能
- 人材データ+採用支援ツール
- プロフィール閲覧ユーザーのチェック
- 無制限プロフィール閲覧
- 候補者の自動トラッキング
- 採用業務に特化したデザインの利用
ができます。
30日間の無料トライアルで使用感を確認しましょう。
トライアル期間が過ぎれば自動で有償プランに更新されます。
もし本導入をしたくなければ、有償プランへの更新の前に忘れずにキャンセルを行ってください。
またLinkedIn(リンクトイン)に求人を掲載したい場合は、『LinkedIn(リンクトイン)に求人掲載するには?掲載のメリットと掲載方法』に掲載の流れをまとめていますのでご覧ください。
LinkedIn(リンクトイン)導入時の注意点
LinkedIn(リンクトイン)の導入は非常に簡単であることがお分かりになったかと思います。
簡単ですが、LinkedIn(リンクトイン)を導入する際には気をつけなければいけない点もあります。
注意点をまとめました。
会社ページを重複して作成していないか確認すること
過去に自社の人事・採用担当として働いて退職してしまった人がいる場合、その人が会社ページを作成している可能性があります。
知らずに新しく会社ページを作成してしまっては重複になってしまい、ユーザーもどちらのページを見ればいいのか迷ってしまいます。
LinkedIn(リンクトイン)を導入する際は、過去の実施状況を確認し、導入後は作成した会社ページや投稿したコンテンツについて社内で今後も共有できるようにまとめておきましょう。
無料トライアル後、導入をしない場合はキャンセルを行うこと
導入の流れの中でも触れましたが、無料トライアルを利用して30日が経つと、自動的に課金がされてしまいます。
LinkedIn(リンクトイン)の有償機能を使う必要がないと判断した場合は、必ず無料期間が終わる前にキャンセル手続きを行いましょう。
LinkedIn(リンクトイン)導入後の運用について
最後にLinkedIn(リンクトイン)の導入後についてお話しましょう。
LinkedIn(リンクトイン)を導入するだけでは、その力を十分に発揮できません。
運用することが肝心です。
求人掲載や会社ページの作成が完了していることを前提にご説明します。
まずLinkedIn(リンクトイン)の会社ページでは定期的に情報発信を行っていきましょう。
最新の投稿が何年も前では、採用候補者側から見て参考にしていい情報なのか迷います。
新規サービスの紹介やメディア露出の告知、社内制度の紹介などでもいいでしょう。
採用候補者が常に見ていることを忘れてはいけません。
また、求人情報についてです。
求人を掲載した結果、LinkedIn(リンクトイン)経由の応募が少ない場合、掲載する求人の文章などを変更してみましょう。
業務内容や企業紹介の文章については自由度が高く表現できますので、いくらでも改善の余地があります。
一度作成してそのままにするのではなく、何度もトライアンドエラーで試してみることです。
さらに有償プランを使っている場合は、利用料金は月や年での定額支払ですので、利用しないのはもったいないです。
有償機能の大きな特徴である、転職潜在層へのアプローチ機能は存分に使用していくべきです。
ただし、このようなLinkedIn(リンクトイン)の運用は、人事・採用担当者にとって負担になることがあります。
業務内容はLinkedIn(リンクトイン)の運用だけではない上に、LinkedIn(リンクトイン)の運用には専門知識やスキルが必要だからです。
それを理由にLinkedIn(リンクトイン)を放置してしまったり、利用を断念してしまったりする方もいます。
そこで検討したいのが、LinkedIn(リンクトイン)の代理店を利用することです。
代理店であれば、LinkedIn(リンクトイン)やLinkedIn(リンクトイン)を使った採用活動に精通しており、採用候補者のピックアップから面接まで対応してくれます。
特に正規代理店では『LinkedInリクルーターライセンス』という公式資格を持った担当者が運用してくれますので、質の高いサポートを受けることができます。
人事・採用担当者の人手が不足している企業は、LinkedIn(リンクトイン)の導入とともに、LinkedIn(リンクトイン)の代理店の導入も検討してみはいかがでしょうか?
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