
LinkedIn(リンクトイン)は外国人の採用を検討されている方におすすめのツールです。
すでに1ユーザーとして利用されている方もいるかもしれませんが、会社のページを作成して採用活動に使っているでしょうか?
グローバル化に伴い、国籍を問わずに優秀な人材を採ろうと動く企業が増えてきており、実はLinkedIn(リンクトイン)を使っている、なんてことも。
LinkedIn(リンクトイン)の海外での普及率、外国人採用に使った事例、採用時のポイントや注意点についてまとめてみました。
(日本人採用に使った事例については『LinkedIn(リンクトイン)で日本人の採用を成功させるには?事例、ポイント、注意点をチェック!』をご覧ください)
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目次
LinkedIn(リンクトイン)とは?
LinkedIn(リンクトイン)は実名登録型のビジネス用SNSです。
上司や同僚、クライアントなど、仕事で関わりのある人と繋がり、お互いに投稿を共有したり、連絡を取ったりすることができます。
Facebookとほぼ同じように使うことができますが、大きく異なる点として採用活動、転職活動に利用することができる点があります。
企業は自社専用のページで最新情報を投稿したり、求人を掲載したり、ユーザーを職歴や業種で絞ってスカウトメールを配信したりなどができます。
ユーザーは転職意思がある場合に上記の採用活動中のリクルーターにサインを出したり、自分で見つけた求人に応募したりできます。
求人の掲載から応募、面接設定の連絡もLinkedIn(リンクトイン)1つで済ますことができるのです。
転職の求人サイト経由で応募してきたり、人材紹介会社が紹介してきたりする人というのは、転職に積極的な転職顕在層です。
しかし転職顕在層のうち、企業が特に求めているような優秀な人材はごく一握りの人材であり、そのような人材はなかなか転職市場に出てきません。
一方で、LinkedIn(リンクトイン)のユーザー層はいわゆる“ハイクラス人材”と呼ばれるような優秀な人が多いです。
コンサルタントのユーザーが多く、SNSであることからIT系との親和性も高く、その他にも教育、出版、メーカー、公務員などのユーザーもおり、登録ユーザーの業種・職種は幅広く存在します。
2割が転職顕在層であり、残りの8割は転職に積極的ではない転職潜在層ですが、LinkedIn(リンクトイン)ではその転職潜在層にアプローチすることができます。
LinkedIn(リンクトイン)を使って採用活動を行うことで、今まで転職市場で出会えなかった優秀な人材に出会うことができるのです。
また、開発されたのがアメリカで日本だけでなく世界20カ国で利用されているSNSであり、ユーザーの国籍は様々です。
外国人採用にも便利で、海外支社のある企業が利用することで国内にいながら外国人採用を進めたり、日本の本社で各国での採用活動を統括することが容易になったりします。
このようにLinkedIn(リンクトイン)には採用活動に利用するメリットと、今までの求人媒体になかった強みをがあり、とくに外国人採用を検討している企業において導入が増えてきています。
LinkedIn(リンクトイン)の海外での普及率
それではLinkedIn(リンクトイン)は海外と日本でどのくらい普及しているのでしょうか?
現在、全世界で5億3千万人を超えるユーザーがおり、1秒間に2名が登録するスピードでさらに増え続けています。
LunkedIn(リンクトイン)の生まれたアメリカでは1億4,300万人、IT人材の多いインドでは4,500万人、成長著しい中国では3,600万人が登録しています。
その他にも、ブラジルやイギリス、カナダ、フランス、イタリア、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、香港、韓国で利用されています。
アメリカでは人口の約40%がLinkedIn(リンクトイン)ユーザーであり、さらに生産年齢人口(15~64歳)では60%以上がアカウントを持っているということになります。
その他の国でも、総人口と生産年齢人口に対するLinkedIn(リンクトイン)の普及率を計算し、日本とユーザー数上位5カ国の結果をまとめてみました。
<アメリカ>
- ユーザー数 1億4,300万人
- 総人口に対して 40%
- 生産年齢人口に対して 60%
<インド>
- ユーザー数 4,500万人
- 総人口に対して 3.4%
- 生産年齢人口に対して 5.1%
<中国>
- ユーザー数 3,600万人
- 総人口に対して 2.6%
- 生産年齢人口に対して 5.6%
<ブラジル>
- ユーザー数 3,100万人
- 総人口に対して 15%
- 生産年齢人口に対して 23%
<イギリス>
- ユーザー数 2,300万人
- 総人口に対して 35%
- 生産年齢人口に対して 56%
<カナダ>
- ユーザー数 1,400万人
- 総人口に対して 39%
- 生産年齢人口に対して 59%
<日本>
- ユーザー数 190万人
- 総人口に対して 1.5%
- 生産年齢人口に対して 2.3%
インドと中国に関しては、ユーザー数は多いものの人口がとてつもなく多いので普及率が低く見えてしまいますが、それでも数で見れば多くの人に浸透していると言えます。
特にLinkedIn(リンクトイン)を使うユーザーは都市部の人が多いと考えられるので、その中での普及率で見られれば高いのかもしれません。
イギリスは1/2、カナダは1/4ほど日本より人口が少ないのですが、ユーザー数は普及率でみれば10倍以上の差があります。
以上を見ると、日本ではあまりメジャーなSNSであるとは言えないLinkedIn(リンクトイン)ですが、海外での普及は進んでいると言って良いと思います。
なかなか外国人を採用しようと思っても、ターゲットに接触する窓口が限られてしまうと接触できる人数にも限りがあります。
しかしLinkedIn(リンクトイン)であれば、国籍問わず、人種問わず、たくさんの外国人の方と接触し、その中から合う人を見つけて採用することができます。
LinkedIn(リンクトイン)は世界最大級のビジネス特化型プラットフォームであり、そのユーザーの大多数が外国人であることを考えれば、外国人採用を検討している企業はLinkedIn(リンクトイン)を使うべきであることがご理解いただけるでしょう。
LinkedIn(リンクトイン)を使った外国人採用の事例
実際にLinkedIn(リンクトイン)を使って外国人を採用した事例が気になりますね。
どのような結果を得ることができたのでしょうか?
LinkedIn(リンクトイン)を使った外国人採用の事例①
業種:
広告
社員規模:
数百人規模
課題・目的:
- 一部アジア地域での事業拡大に伴う人員増強の必要性
- ベンチャー志向かつ優秀な人材が必要
- 人材紹介会社や転職サイトで求める人材に出会えない
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手:
- 人材をプールできる
- LinkedIn(リンクトイン)がアジアで活発に利用されている
- LinkedIn(リンクトイン)のユーザーは仕事に積極的な意識の高い人が多い
- 企業側が直接、採用候補者とやり取りができる
- ターゲットとなる地域で人と人の繋がりが重視されている
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- 1年間で幹部クラス含む15人以上を採用
- 直にコミュニケーションを取ることで、企業と候補者のお互いへの理解が深まる
- 採用スピードの向上
- 企業の認知度の向上
LinkedIn(リンクトイン)を使った外国人採用の事例②
業種:
IT
社員規模:
数万人規模
課題・目的:
- グローバル化にともなうグローバル人材の獲得
- ダイレクトソーシング(ダイレクトリクルーティング)へのシフト
- 採用スピードを向上しつつ、採用コストは抑える
- 国内、国外に限らない優秀な人材の獲得競争の激化
- 優秀な人材獲得のための企業ブランディングの構築
- 海外での知名度の低さ
LinkedIn(リンクトイン)導入の決め手:
- 世界最大級のビジネス特化型プラットフォームである
- 優秀な転職潜在層へのアプローチができる
LinkedIn(リンクトイン)を採用に利用した結果:
- エンジニアとLinkedIn(リンクトイン)の親和性の高さの発見
- 海外に住む転職潜在層へのアプローチ
- 選考通過率の高さと採用後のギャップの少なさ
- 密な連絡で相互理解が進む
- 採用コストの削減
- ブランドの認知向上
- 人材をプールし、長期的な採用戦略
LinkedIn(リンクトイン)を使った外国人採用のポイント
2つの事例を見てみましたが、これらの共通点から、LinkedIn(リンクトイン)を使った外国人採用のポイントを挙げてみました。
まず課題面について。
どちらの企業も、
- 事業拡大、グローバル化
- 従来の方法、媒体では求める優秀な人材に出会えない
というのが課題になっています。
やはり企業が成長し事業を拡大させていこうとなると、少子化の進む日本ではそもそものターゲットの母数が限られてしまい、優秀な人材を獲得しづらいという問題があります。
そこで海外の人材にアプローチすることで母数が増え求める人材に出会いやすくなるはずですが、そもそも外国人に接触する方法が見つかりにくく、接触できても求める人材に出会えないという課題が出てきてしまったようです。
次に導入の決め手としては、上記の課題を解決できる点が挙げられます。
LinkedIn(リンクトイン)のような新しいツールに登録し、かつ積極的に使いこなしている人は、仕事に関して貪欲でアンテナが高く行動力がある人が多いというのも頷けます。
まさに2社が求めている人材の宝庫であるわけです。
成果の面で見れば、2社とも
- 認知度向上
- 企業と採用候補者の相互理解
が得られたと回答しています。
どうしても海外で採用を行う場合、企業の認知度によって応募の数に影響が出てきてしまいます。
そもそも何をしている企業なのか、規模は、上場しているのか、企業文化はどのような感じか、というのを一切知らない人に対して、入社したいと思わせるまで心を動かすためには、まずは知ってもらうことは必要です。
世界的にも有名で、海外にも顧客が多くいる企業であればその心配も必要ないでしょうが、そのような企業が一握りです。
認知度を上げるために大々的なプロモーションをする費用なんてものはありません。
効率よく優秀な人材層の中で認知度をあげるには、LinkedIn(リンクトイン)の会社ページやキャリアページを使った情報発信が有効です。
LinkedIn(リンクトイン)を使って情報発信を行うことで、企業と採用担当者間の相互理解も進みやすくなります。
LinkedIn(リンクトイン)は、日本企業が今まで接触できなかった海外の優秀な人材にアピールするためには欠かせないツールと言えます。
(採用対象の国籍を問わずLinkedIn(リンクトイン)を採用に使った事例を、『LinkedIn(リンクトイン)を使った採用事例から見えるポイントと注意点とは!?』にまとめました。事例から見えてきたLinkedIn(リンクトイン)を使った採用の共通点・ポイントについては、こちらの記事をご覧ください)
LinkedIn(リンクトイン)を使って外国人を採用する際の注意点
LinkedIn(リンクトイン)を使って外国人を採用するには注意しなければいけない点もあります。
まずその国の文化や慣習について、ある程度知識を持っていたほうが良いということです。
直接やり取りをする中で、日本では普通でも相手に失礼になってしまうことを知らず知らずのうちにやってしまうかもしれません。
1度も顔を合わせたことのない相手を仕事の仲間になるよう口説くわけですから、1つのミスが関係決裂に繋がってしまう恐れもあります。
外国人採用、グローバル化を考えている企業は、普段から外国文化に対する関心や理解を高めておくことをおすすめします。
また、LinkedIn(リンクトイン)を使って外国人採用をする場合は、現地の競合となる企業について調べてみましょう。
特に待遇面です。
例えばエンジニアを雇うためにLinkedIn(リンクトイン)にお金を掛けて求人を掲載したところ、応募が1件もなかった場合。
もしかしたら現地のエンジニアの給与の平均よりも低い給与を設定しているためかもしれません。
わざわざ外国の企業に、しかも優秀な人材が就職するとなれば、その分の見返りは求められて当然です。
日本の競合だけでなく、現地の競合にも負けてはいないかを確認しておきましょう。
もし国の違いで外国人の採用がうまくいかないのであれば、LinkedIn(リンクトイン)の正規代理店に運用を任せてみてもいいでしょう。
すでに多くの外国人に接触、交渉をした経験を豊富に持っていますので、慣れた代理店の方に運用してもらうことで、効率よく採用活動を進めることができます。
さらにLinkedIn(リンクトイン)についての専門知識も豊富であるため、その機能を最大限活かしてくれるはずです。
参考)LinkedIn(リンクトイン)正規代理店『ダイレクトソーシング社』
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